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クローン病の現状
治療法
2.薬物療法
クローン病の症状や重症度に応じ、さまざまな薬剤を組み合わせた治療を行います。
図A-4-1 クローン病に使用される薬剤
| <5-ASA製剤> | 腸管に直接作用し、炎症を抑える薬剤です。サラゾスルファピリジンは大腸にて有効成分が遊離して作用することから主に大腸型クローン病に用いられます。メサラジンは徐放製剤であり、小腸でも大腸でも有効成分が遊離するため、小腸型のクローン病にも用いられます。 |
|---|---|
| <ステロイド薬> | 主に炎症による全身症状が強い場合に使用されます。炎症を抑える作用が強い薬剤ですが、種々の副作用を防ぐためには長期にわたる大量の使用は避ける必要があります。このため、緩解維持ではなく急性期に使用されます。 |
| <免疫抑制剤> | 主にステロイド薬が中止できない患者さんやステロイド薬の効果が十分でない患者さんに使用される薬剤です。通常効果が発現するまでに数ヵ月間を有することから急性期に対して効果があらわれないこともあります。 |
| <抗TNFα抗体> | 既存治療で十分な治療効果が得られない患者さんに対して高い改善効果が期待できる薬剤です。過度に生産され、炎症に直接関与しているサイトカインに作用する薬剤です。今まで治療が困難であった外瘻に対しても高い効果が期待できます。 |
| <抗生物質> | 腸管内で免疫反応を起こさせる物質を産生するとされる腸内細菌叢に有効な薬剤です。痔瘻などの肛門病変を合併している場合にも使用されます。 |
