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クローン病の症状

  • 監修:北里大学北里研究所病院 炎症性腸疾患先進治療
    センター長 日比 紀文 先生
  • 慶應義塾大学 消化器内科 講師 長沼 誠 先生

クローン病は消化管全体で起きますが、回腸末端に好発し、病変が連続していないのが特徴です。腹痛や下痢の他、発熱や体重減少がみられることもあります。

病変はとびとびに出現

クローン病は、消化管に炎症・潰瘍(粘膜に傷がつき欠けること)が起こる病気ですが、口腔から肛門にいたるどの場所でも発症する可能性があります。しかし、もっとも好発する場所は回腸の末端で、炎症・潰瘍がとびとびにできることが特徴です。

クローン病の病変

(図)クローン病の病変

クローン病の内視鏡像

アフタ

腸の粘膜にできた口内炎のような浅い潰瘍(びらん)で、クローン病の初期に多くみられます。クローン病ではアフタが縦列に多発します。

武藤徹一郎ほか編、炎症性腸疾患、2001年、医学書院より

不整形潰瘍(ふせいけいかいよう)

潰瘍の形の方向性がなく、丸型・線型などのように形が整っていないものです。

朝倉均ほか編、炎症性腸疾患の臨床、改訂第2版、2001年、日本メディカルセンターより

縦走潰瘍(じゅうそうかいよう)

腸の長軸(縦)方向にできた縦長の潰瘍です。縦列したアフタが縦走潰瘍にあたります。また、潰瘍が大きくなると縦走潰瘍になることもあります。

武藤徹一郎ほか編、炎症性腸疾患、2001年、医学書院より

敷石像(しきいしぞう)

縦横に走る潰瘍や、潰瘍によって囲まれた腸の粘膜がもり上がり、丸い石を敷き詰めたように見える状態です。

朝倉均ほか編、炎症性腸疾患の臨床、改訂第2版、2001年、日本メディカルセンターより

クローン病の主な自覚症状

腸管などの病変による症状があらわれます。主な症状は次のようなものです。

クローン病の主な自覚症状

腹痛 腸に炎症が起き、潰瘍ができるため何となく腹部全体が痛みます。また、腸の狭窄があると、腸の内容物が通過するときに刺しこむような激しい痛みが起こります。
病気の起こり始めでは軽い痛みが一時的に起こる程度ですが、長い経過中には、消化管以外の合併症として胆石や尿路結石による腹痛が生じることもあります。
下痢・
血便
小腸や大腸にも潰瘍ができるため、消化・吸収が悪くなり、下痢を起こします。ときには血液の混ざった粘血便もみられます。夜間にも下痢を起こすなら、悪化している可能性があるので注意が必要です。
夜間に経腸栄養を行っている場合や抗生物質を服用している場合には下痢を生じることがあるので、注意が必要です。
発熱 炎症が起こっているので悪化に伴って発熱します。一般に微熱が続きますが、膿瘍などの腸管合併症があると高熱があらわれます。
体重
減少
消化・吸収が悪くなっているために栄養障害が起こり、体重が減少します。栄養障害は、栄養素の消化・吸収の低下や下痢、出血、蛋白漏出などによって栄養素が失われることと、発熱、代謝亢進、潰瘍などの組織修復に消費されること、食事をしないことなどによって起こります。
肛門痛 痔や痔瘻を合併する頻度が高いといわれています。座っていることもできないほど痛むこともあります。
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